文字コード設定について

文字コード設定と各言語の利用

「紙copi Lite」はUTF-8・Shift_JIS・EUC-JP・簡体字中国語のGB2312・韓国語のJOHABなど、各種文字コードに対応していますので、日本語以外の言語にて書かれたWebページから取り込むことも、取り込んだ内容をそれぞれの言語にて編集することもできます。

インストール直後の初期設定においては、テキストファイル作成時に用いる文字コードとしてUTF-8が指定されていますので、各言語を混在させた文章を作成することができます。しかし簡体字中国語のファイルを文字コードGB2312にて作成したいなどといった、UTF-8以外の文字コードにてファイル作成したい場合には、文字コード設定を変更する必要があります。文字コードの設定は[他]メニュー[動作設定]-[高度な設定]タブ内の[文字コードの設定]にて行います。

[動作設定]の[文字コードの設定]は、テキストファイル作成時に用いる文字コード、テキストファイル表示時に用いる文字コード、HTML形式取り込み・テキスト形式取り込み時の文字コードを設定する項目群と、標準の文字コードと異なる文字コードのファイルを表示する際などに確認ダイアログを表示するか設定する項目群で構成されています。

[動作設定]-[高度な設定]タブ:

■ファイル作成・表示・取り込み時の文字コード設定

「新規ファイル作成時の文字コード(標準文字コード)」にて指定された文字コードは、「標準文字コード」として以後「紙copi Lite」のエディタ画面内にて新規作成するファイルの保存文字コードとなります。標準文字コードは「紙copi」におけるファイル作成・表示操作の基準となる文字コードになります。
初期設定では、ひとつのファイル内に例えば日本語とドイツ語の文章を混在させるなど、複数の言語が混在したファイルを作成することができるようにUTF-8が標準文字コードに指定されていますが、常に日本語のShift_JISにてテキストファイルを作成したいなどの場合には、この設定を変更してください。

「テキストファイル表示時の文字コード」では初期設定で「自動判定する」が選択されています。
標準文字コードに初期設定のUTF-8以外を指定しており、その文字コード以外ではファイル作成しないような場合には[常に標準文字コード]を指定してください。

「取り込み時の文字コード」欄の「HTML/MHT形式取り込み時の文字コード」および「テキスト形式取り込み時の文字コード」では初期設定として、ともに「UTF-8」が設定されています。
こちらも、標準文字コードにUTF-8以外を指定しており、取り込み時にもその文字コードを用いたい場合には[常に標準文字コード]を指定してください
(項目名は「HTML/MHT形式取り込み時の文字コード」となっていますが、無償の「紙copi Lite」においてはMHT形式での取り込みには対応していません) 。
ただし、標準文字コードにて指定された文字コードによっては、その文字コードに取り込み対象ページの記述言語の文字が含まれていないなどのために正しく取り込めない(文字化けした状態となる)可能性があります(標準文字コードにShift_JISを指定し、ドイツ語や中国語などの日本語以外で記載されたページから[常に標準文字コード]で取り込んだ場合など)。その為、通常は初期設定のUTF-8にてお使い頂くことをお勧めします。

■確認ダイアログの設定

「文字コード指定再読込を実行した際に、確認のダイアログを表示しない」項目では、[紙]メニューの[文字コード指定再読込]を実行した際に確認のダイアログを表示するかを設定します。 文字コード指定再読込は、文字コード変換操作とは異なり、再読込操作を実行しても即座にファイル自体の保存文字コードが変更されることはありません。しかし、再読込実行後に文字入力などのファイル編集操作を実行すると現在表示している文字コードでの保存となります。

「標準文字コード群と異なる文字コードのファイルを開く際に、確認のダイアログを表示しない」項目では、「テキストファイル表示時の文字コード」設定で初期設定の「自動判定する」が選ばれている状態のときに、「標準文字コード群」と異なる文字コードのファイルを開く際の確認ダイアログ表示有無を設定します([常に標準文字コード]が選ばれている場合には確認のダイアログは表示されません)。
「標準文字コード群」とは、UTF-8・Shift_JIS・標準文字コードにて指定された文字コードを意味します。
初期設定では標準文字コードとしてUTF-8が指定されていますので、UTF-8とShift_JISのふたつが標準文字コード群となり、この項目がオフの状態ではUTF-8とShift_JIS以外の文字コードファイルを表示する際に確認のダイアログが表示されます(ただし、HTML/MHTファイルについては「見る」「加工する」モード表示の際には、たとえそのファイルが標準文字コード群以外の文字コードであっても確認のダイアログは表示されません。標準文字コード群以外のHTML/MHTファイルについては「ソース」モードにて表示する際に確認ダイアログが表示されます)。


文字コード自動判定と確認ダイアログ

「テキストファイル表示時の文字コード」設定で初期設定の「自動判定する」が選ばれている場合には、「紙copi Lite」内でテキストファイルを表示する際に毎回表示ファイルの文字コードを自動判定し、プログラムにて該当すると判定された文字コードでの表示となります。
このときに、標準文字コード群とは異なる文字コードと判定され、且つ「標準文字コードと異なる文字コードのファイルを開く際に、確認のダイアログを表示しない」項目がオフになっている場合には、以下のように確認のダイアログが表示されます。

標準文字コードと異なる文字コードファイル表示時の確認ダイアログ:

ダイアログ内の「自動判別されたファイルの文字コード」にプログラムが判定したファイルの文字コードが表示されますが、表示対象のファイルの内容やテキストの量によっては誤った文字コードでの判定となる可能性もあります。
そのため、プログラムにて自動判定されたファイルの文字コードが正しくない場合には、ダイアログ内の「表示文字コードを指定する」チェックボックスをオンにして、右側のリストボックスより正しい文字コードを指定後、[開く]ボタンを押して下さい(誤った文字コードを指定して開いた場合には、ファイル表示後に[紙]メニューの[文字コード指定再読込]から正しい文字コードでの再読込操作を実行して下さい)。


文字コード指定再読込

「紙copi Lite」では現在表示しているファイルの文字コードをタイトルバーとステータスバーにそれぞれ表示します(タイトルバーへの文字コード表示については[動作設定]の[表示設定]タブにて非表示へ変更できます)。
もし既存のテキストファイルを表示した際に文字化けして表示されたり、ファイル本来の文字コードと異なる文字コードがタイトルバーやステータスバーに表示されているなど、正しい文字コードで表示されなかった場合には、[紙]メニューの[文字コード指定再読込]にて再読込操作を実行して下さい(文字コード指定再読込機能の詳細は「8-13.ファイルの文字コードを指定して再読込する」を参照してください)。

文字コード指定再読込は、現在表示しているファイルの表示に用いる文字コードを一時的に変更するものですので、文字コード変換機能とは異なり、再読込操作実行のみではファイル自体の保存文字コードは更新されません。再読込後、文字入力などの編集操作を実行することで保存文字コードを変更した更新となります。



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