一歩進んだ「紙copi」の使い方
紙の「重要度」を色で区別する
文章内容の重要な箇所を強調することは「マーカ」機能を使ってできますが、複数ある紙の中からいちばん重要な紙はどれなのかを一目で確認できれば更に情報の管理が楽になります。
そこで、「紙copi」には「重要度」機能として、ファイルのひとつひとつに重要度を設定する機能が用意されています。重要度が設定された紙は一覧リストにおいて見出しが太字や黒色以外の文字色で表示されるようになりますので、わざわざ紙をひとつずつ開いて内容を確認しなくても、一覧リストを眺めただけで、どの紙が緊急に対処すべき内容を記したものなのかが把握できます。
■「重要度」の設定方法
- 重要度を設定したい紙を開き、ツールバーの[重要度]ボタン([普通]と表示)をクリックします。
- 表示されたメニューから設定したい重要度の項目を選択します。
重要度の項目はデフォルトでは「重要」「最重要」「進行中」「未済」「Check It!」の5項目が用意されていますが、最大7項目まで増やすことができます。
重要度の項目編集は、重要度メニュー内の[重要度の項目]を選択して、表示された[重要度の項目]画面から行います。
●[重要度の項目]画面解説
- 項目名
- 項目の名前を入力します。
- 色
- 見出しの文字色を設定します。マウスで色をクリックし、表示された画面から色を指定します。
- 太字
- 見出しの文字を太字で表示する場合にオンにします。
- 効果音
- この重要度が設定されてる紙を開いた際に鳴らす効果音を設定します。
[ピロ!][ドア音]の2つから選択可能です。
紙に「しおり」をはさむ
一日に何回も同じ紙を開くことがあると思います。また、ある紙を閲覧・編集している最中に、別の紙に書かれた情報を参照したくなることもあるでしょう。そういったとき、目的の紙がすぐ近くにあれば簡単に開くことができますが、別の箱に入っていると少し手間がかかります。
そこで、「紙copi」では頻繁に使用する紙に「しおり」をはさんでおいて、開きたくなったときにはマウスクリックひとつでその紙を開くことができるようになっています。
しおりは「紙copi」のウィンドウ終了とともに非表示にすることもできますし、ウィンドウ終了後も、しおりだけはデスクトップに表示し続けるようにも設定できます(ウィンドウ終了後も表示し続けるためには、タスクトレイに「紙 常駐」が起動している必要があります)。
■「しおり」のはさみ方
- しおりをはさみたい紙を開いて、ツールバーの[しおりを作る]ボタンをクリックします
(Ctrl+Tキー、または[編]メニューの[しおりを作る]を選択することでも可能です)。 - マウスカーソルの位置に小さな「しおり」が表示されますので、画面上部など好きな位置にマウスのドラッグ&ドロップ操作で移動します。
しおりが不要になった場合には、しおりの右上にある×印をクリックしてください。
■デスクトップに常時しおりを表示し続ける方法(「紙 常駐」必要)
- [他]メニューの[動作設定]を選択します。
- [基本]タブの[タスクトレイに常駐する]をオンにします。
- [表示]タブの[紙終了後もしおりを表示し続ける]をオンにします。
さらに、「紙copi」のしおり機能には、既存の紙にしおりをはさむ機能だけでなく、既存のしおりアイコンから、新規テキストファイルを作成する機能も搭載されています。「紙copi」本体のウィンドウを起動しての操作ではなく、新規ファイル作成専用のコンパクトな画面を表示しての操作となっていますので、ほかのソフトを使った作業中でも、現在実行している作業の流れを止めることなく、素早くメモを作成して、もとの作業に戻ることができます。
■しおりから新規テキストファイルを作成する方法
- 既存のしおりアイコン上で右クリックします。
- ポップアップ表示されたメニューから[新しくしおりを作る]を選択します。
- [しおりエディタ]画面が表示されますので、[保存先の箱]欄でどの箱内に作成するかを選択します。
- テキスト入力領域へ文章を入力します
(1行目に入力された内容が自動的にファイル名となります)。 - 今回新規に作成するファイルのしおりも同時に作成したい場合には、[保存と同時にしおりを作る]をオンにします。
- [OK]ボタンをクリックします。
なお、タスクトレイに「紙 常駐」が起動している場合には、「紙 常駐」アイコンを右クリックし、表示されたメニューの[新しくしおりを作る]からも、[しおりエディタ]画面を表示できます。デスクトップにしおりを常時表示し続けていない場合には、こちらから新規ファイルの作成を行ってください。
直前に開いていた紙を簡単に開く
「しおり」機能を使用すれば遠くにある紙を簡単に参照することができると説明しました。
しかし、参照先の紙を開いた後に元の紙にも簡単に戻れなければ、やはりそれぞれの紙の場所が離れている場合には操作が面倒になります。
そこで「紙copi」では、直前に開いていた紙へショートカットキーから簡単に戻ることができるようになっています。
しかも、ただ元の紙に戻るのではなく、マウスカーソルを最後に編集していたときの位置に復元して戻ります。
直前に開いていた紙を開くには、Ctrlキーを押しながらUキーを押します。
なお、Ctrl+Uキーで直前に開いていた紙を表示する機能は、「紙copi」のウィンドウが起動している間に開いた紙が対象となります。
そのため、いったん「紙copi」のウィンドウを閉じると、閉じる直前に開いていた紙にCtrl+Uキーで戻ることはできません。
いったん「紙copi」のウィンドウを閉じた後に、再度、閉じる直前に開いていた紙を開きたい場合(つまり、終了時の紙を開いた状態で「紙copi」の画面を再度表示したい場合)には、Ctrl+Shift+Jキーを押してください。
コラム:最近使った紙の履歴を削除する
「紙copi」では編集を行ったファイルの履歴を最大9個まで記録し、[最近使った紙]として[紙]メニューおよび「紙 常駐」の右クリックメニューに表示します。この履歴を消去したい場合には以下の方法で操作します。
- [紙]メニューの[最近使った紙]をクリック、またはタスクトレイの「紙 常駐」アイコン上で右クリックします。
- [最近使った紙の履歴削除]を選択します。
- 確認ダイアログが表示されますので、[OK]ボタンをクリックします。
- 削除が完了した旨のダイアログが表示されますので、[OK]ボタンをクリックします。
紙をめくる
「紙copi」には、本をパラパラとめくって書かれている内容を眺めるように、箱の中にある紙をめくって文書の先頭数行だけを確認する機能が用意されています。 探している紙を簡単に見つけたいときにはとても便利な機能です。
■紙のめくり方
- [他]メニューから[動作設定]を選択し、[動作設定]-[表示]タブの[紙をめくるための「つまみ」を表示する]をオンにします。
- 本文表示エリアの左上隅に小さな四角が表示されますので、その部分にマウスを移動します。
- マウスの左ボタンを押すと本文表示エリアが紙をめくるための画面に変更されますので、そのまま下方向にドラッグします。
- 開きたい紙が見つかったら、青い縦線がその紙の左横に表示されているのを確認してマウスの左ボタンを離します。
紙をめくる画面では、重要度情報が設定されている紙の見出し横にその重要度の項目名も表示されます。
複数の紙を対象に検索する
「検索・置き換えする」 においては、ひとつの紙の中を対象に任意の文字列を検索する方法を解説しましたが、「紙copi」にはひとつの紙の中だけでなく、複数の紙を対象に検索する機能も用意されています。
小箱の中にある紙も検索対象に含めることができますので、紙の数が増えても簡単に目的の紙を見つけ出すことができます。
複数対象検索には大きく分けて、複数の箱を対象に連続して検索する方法と、ひとつの箱内を一括して検索する方法のふたつがあります。
複数の箱を対象に連続して検索する方法では、各箱内の紙のみが検索対象となり箱内の小箱にある紙は検索対象に含まれませんが、複数の箱を検索対象の文字列が見つかるまで連続して検索することができます。
対して、ひとつの箱内を一括して検索する方法では、検索対象となる箱は現在開いている箱のみに限られますが、箱内の小箱にある紙も含めて検索することができ、検索結果を一覧で確認することもできます。
複数の箱を対象にした連続検索・ひとつの箱内の一括検索、どちらも[探]メニューの[探す]画面・画面右上の検索ボックス両方から利用できます。
■[探す]画面から複数の箱を対象に連続して検索する方法
- [探]メニューから[探す]を選択し、「探す」画面を表示します。
- [検索文字列]に検索対象とする文字列を入力し、[検索モード]欄にて一般検索か正規表現検索かの指定などをおこないます。
- [次の紙も続けて検索]をオンにし、[上を続けて探す][下を続けて探す]ボタンのいずれかをクリックします。
- 検索にヒットした紙が見つかった後も、F3キー([下を続けて探す]から検索した場合)もしくはShift+F3キー([上を続けて探す]から検索した場合)を押して検索を続けます。
- 現在表示している箱内の紙を検索し終わると[現在の箱は最後まで検索しました。下の箱に移りますか?]という画面が表示されます。
[はい]を選択して他の箱内にある紙への検索を続けます。
■検索ボックスから複数の箱を対象に連続して検索する方法
- あらかじめ[探]メニューの[探す]画面にて [次の紙も続けて検索]をオンにしておきます。
- 任意の紙を表示した状態でメイン画面右上にある検索ボックスに検索対象文字列を入力し、Enterキーを押します。
- 検索にヒットした紙が見つかった後も、F3キーもしくはShift+F3キー(上方向へ続けて検索する場合)を押して検索を続けます。
- 現在表示している箱内の紙を検索し終わると[現在の箱は最後まで検索しました。下の箱に移りますか?]という画面が表示されます。
[はい]を選択して他の箱内にある紙への検索を続けます。
複数の箱を対象にした連続検索は、[次の紙も続けて検索]をオンにした状態で検索したときにのみ機能します。
たとえ[次の紙も続けて検索]がオンであっても、[探す]画面の[箱内一括検索]ボタンから検索した際には現在開いている箱のみが検索対象となり、複数の箱を連続検索することはできません。
また、すべての箱を対象にした連続検索は、検索終了までに時間がかかることがあります。
なお、検索ボックスからは前回の検索設定での動作になりますので、あらかじめ[探す]画面にて[次の紙も続けて検索]をオンにしておく必要があります(オンにしてない場合は、現在表示している紙の最後までで検索は終了します)。一般検索か正規表現検索かなどの検索オプションも前回検索時の設定となります。
■[探す]画面からひとつの箱内を一括して検索する方法
- [探]メニューから[探す]を選択し、「探す」画面を表示します。
- [検索文字列]に検索対象とする文字列を入力し、[検索モード]欄にて一般検索か正規表現検索かの指定などをおこないます。
- [箱内一括検索]ボタンをクリックします。
- 検索結果が一覧表示されますので、確認したい紙の検索結果行をダブルクリックします。
上記手順では箱内の紙のみを対象にし、小箱は検索に含まれませんが、[高度な検索]を展開して[小箱も検索]をオンにし、右側の階層指定にて検索対象の小箱階層を指定してから手順3の[箱内一括検索]ボタンをクリックすると、小箱内の紙も検索対象に含まれるようになります。
[高度な検索]内の各オプションは、[高度な検索]が展開された状態のときにのみ設定状態が検索処理に反映され、閉じられた状態の時にはすべての項目が無効になります(これらオプションがすべてオフの状態と同じ動作となります)。
そのため、小箱も検索対象に含んだ検索をおこないたい場合には、必ず[高度な検索]を展開して[小箱も検索]をオンにし、[箱内一括検索]ボタンから検索を実行する必要があります。また、[小箱も検索]がオンになっていても、[上を続けて探す][下を続けて探す]ボタンから検索した際には小箱は検索対象にはなりません。
[高度な検索]内にある[絞り込み]欄の[更新日]は、複数の箱を対象に連続して検索する方法・ひとつの箱内を一括して検索する方法、いずれのときにおいても、任意の期間内に更新された紙のみを検索対象にしたいときに使用します。
[高度な検索]内にある[HTMLファイルはソースモードで検索]は、HTML/MHTファイルを検索する際にヘッダーやコメントなど、通常「見る」「加工する」モードでの表示には現れない部分も検索対象に含めたいときに使用します。このオプションをオフにして検索したときにはHTML/MHTファイルを「見る」モードで検索し、オンにして検索したときには常に「ソース」モードにてHTML/MHTファイルを検索します([箱内一括検索]ボタンから検索した際の結果一覧画面でHTML/MHTファイルをダブルクリックした場合、このオプションがオンの状態で検索したときには「ソース」モードでの表示となります)。
HTML/MHTファイルを「ソース」モードにて開いている状態で[探す]画面を表示すると、このオプションは自動的にオンの状態になっています。
■検索ボックスからひとつの箱内を一括して検索する方法
- 何も紙を開いていない状態(新規ファイル作成画面)で画面右上の検索ボックスに検索対象とする文字列を入力し、Enterキーを押します。
- 検索結果が一覧表示されますので、確認したい紙の検索結果行をダブルクリックします。
紙を開いている状態で箱内一括検索を行いたい場合には、検索ボックスの虫めがねアイコンをクリックし、メニュー内の「箱内一括検索」をクリックしてください。
検索ボックスから箱内一括検索を行ったときも、[探す]画面[高度な検索]内の各オプション(小箱を検索対象に含めるかなど)は前回検索時の設定となります。
複数の紙を結合する
「紙copi」には、複数の紙の内容をひとつにまとめる機能が用意されています。複数の紙に分けて記入したメモをひとつの紙にまとめたいときに役に立ちます。
■テキストファイルを結合する
- 一覧リストから結合先のテキストファイルを選択して表示します。
- 一覧リストやエクスプローラから、結合したいテキストファイルのアイコンを「紙copi」の本文表示エリアへドラッグ&ドロップします。
- [この位置に貼り付け][文末に結合]を選択するポップアップメニューが表示されますので、どちらかを選びます。
[この位置に貼り付け]を選ぶとマウスカーソルのある位置に貼り付けられ、[文末に結合]を選ぶとファイルの最後に貼り付けられます。
なお、「加工する」モードのHTMLファイルへInternet Explorer以外のWebブラウザからドラッグ&ドロップ操作を行った際にもコンテンツの結合は可能ですが、それぞれ異なる書式で書かれたコンテンツをひとつにまとめるものですので、結合結果が必ずしもWebブラウザ上と同じ見た目になるとは限りません。また、結合したい内容に画像が含まれていても、その画像は取り込まれません(PC内の複数HTMLファイルを結合する場合でも、結合元のHTMLファイル内で読み込まれている画像を結合先のHTMLファイルへ含めることはできません。結合元HTMLファイル記載の情報のみが結合されます)。
Internet Explorerからは「保護モード」機能によりドラッグ&ドロップによるデータコピーはできませんので、HTMLファイルへの結合はできません。WebブラウザからHTMLファイルへ結合したい場合はほかのブラウザをお使い願います。
※異なる文字コードのファイルを結合した場合には、文字化けした状態での結合となる可能性があります。結合操作前に、両方のファイルの文字コードを確認することをお勧めします。
コラム:「紙copi」の画面を最前面に表示する
複数の紙を結合するときには「紙copi」とエクスプローラなどを両方ともパソコンの画面に表示してから操作します。しかし、ディスプレイのサイズが小さい場合には、どちらかの画面がもう一方の画面に隠れてしまい、操作がやりにくいと感じるときがあります。
そのようなときには、「紙copi」のタイトルバー上で右クリックし、表示されたメニューから[最前面に表示]をオンにしてください([動作設定]-[表示]タブの[ウィンドウを最前面に表示する]をオンにすることでも有効にできます)。
署名付き新規テキストファイルを作成する
「現在の日付を貼り付ける」 では、新規テキストファイル作成時にファイル末尾へ自動的に日付を挿入する設定方法を解説しましたが、「紙copi」には日付だけでなく、メールソフトの署名挿入機能のように、あらかじめ用意しておいた文章をファイル末尾へ自動的に挿入するようにも設定できます。複数行にわたる文章を挿入することができます。もちろん作成日時の情報を含めることも可能です。
■署名付き新規テキストファイルの作成方法
- [他]メニューから[動作設定]を開き[編集]タブを選択します。
- [日付の挿入]欄より日付の書式を選択してから、[紙を新規作成したとき文末に日付を挿入する]をオンにして[OK]ボタンをクリックします。
- Ctrl+Nキーで新しい紙の作成画面に変更し、1行目の見出し部分に「署名」と入力します。
- 2行目以降に、文末に挿入させたい文章を入力します。
- エクスプローラから「ドキュメント」フォルダ内のKami Dataフォルダを開きます。
- 手順3から4で作成した「署名」という見出しのテキストファイルをKami Dataフォルダに移動します。
以上の操作で、新しい紙を作成したときには自動的にファイル末尾へ「署名」テキストファイルの内容が貼り付けられます。
なお、現在日時を挿入文章に含めたい場合は、その箇所に「%date%」と入力してください。挿入時に現在日時へと自動的に変換されます(「%date%」で挿入される日時の書式は、手順2で[日付の挿入]欄で指定したものになります)。
テキストファイルをHTMLファイルへ変換する
新しい紙を作成した場合、その紙はテキストファイル形式として保存されます。「紙copi」ではテキストファイル内の文章にマーカを塗って目立たせることはできますが、よりわかりやすくするために画像などを貼り付けることまではできません。
そこで、よりビジュアルなわかりやすいメモを作成できるよう、「紙copi」にはテキストファイルをHTMLファイルに変換する機能が用意されています。
この機能を利用すれば、本文部分だけを先にテキストファイルで作成しておき、その後HTMLファイル形式に変換してから「加工する」モードで画像を貼り付けることができます。
■HTMLファイルへの変換方法
- HTMLファイルに変換したいテキストファイルを表示します。
- 表示モード切り替えボタンをクリックして「加工する」を選択、もしくはF5キーを押します。
- [加工する]画面が表示されますので[変換!]ボタンをクリックします。
- 変換結果のHTMLファイルが「加工する」モードで開かれます。
[加工する]画面で[行間を適度に空ける]を選択した場合には、HTMLファイルに変換された文章の行間がテキストサイズの1.5倍広がります。
[元のテキストファイルを残す]をオンにした場合には、変換後も元のテキストファイルが残されます。オフにした場合には、変換元のテキストファイルは削除されます。
[見出しリンクを保存する]をオンにした場合には、本文に記載された同じ箱内のほかファイル名(見出し)部分にリンクが設定されます。
「予定表」機能で日々のスケジュールを管理する
メモを作成するのと同じ感覚で、手軽に日々のスケジュールも管理したいという方のために「予定表」機能が用意されています。
■予定表機能を有効にする
- 箱エリアにおいて予定表として使用したい箱を開きます。
- [箱]メニューから[予定表として使う]をクリック、もしくは箱アイコンを右クリックしてポップアップメニューから[予定表として使う]を選択します。
通常の箱に戻すときには、再度上記操作にて[予定表として使う]をオフにしてください。
■通常の箱との違い
予定表機能が有効にされた箱では一覧リストの表示が以下のように変更されますが、編集操作(新規作成やしおり・マーカ・重要度の設定など)は通常の箱の中と変わらず行うことができます。
- 通常の箱ではファイルアイコンが表示される場所に「未」というアイコンを表示
- 今日から2ヶ月先までの日付を自動的に一覧リストで表示
- 今日の日付を太字で表示
予定表機能が有効にされた箱の一覧リストでは、太字で表示された今日の日付以降の紙(つまり今日の日付より上に表示されている紙)は「自由配列」タブが選択されていても並べ替えることができなくなります。見出しにつけられた日付を経過した場合には、その紙は常に今日の日付より下に表示されますので、自由に並べ替えることができるようになります。
定型文を作成する
メール冒頭の挨拶文や報告書など、いつも同じ形式で書かれる文章のひな形を「紙copi」の定型文として登録しておけば、キーボードから簡単に呼び出すことができますので、作業効率が飛躍的に上がります。
また、「紙copi」の編集画面に対してだけでなく、他のソフトの入力画面へも定型文を貼り付けることができますので、掲示板や懸賞の応募時に頻繁に入力を求められるメールアドレスや氏名などをあらかじめ定型文として登録しておけば、わざわざ毎回入力しなくてもショートカットキーから簡単に呼び出して貼り付けることもできます。
■準備
タスクトレイに「紙 常駐」の緑色のアイコンが表示されているかを確認してください。
定型文機能は「紙 常駐」によって実現されていますので、これが起動していなければ利用できません。
もしタスクトレイに表示されていない場合には、[他]メニューから[動作設定]を選択し、[動作設定]-[基本]タブの[タスクトレイに常駐する]をオンにしてください。
■定型文の登録方法
- Alt+1キーを押してポップアップメニューを表示します。
- 表示されたメニューから[定型文の編集]を選択します。
- 「紙copi」が起動し、「定型文」という見出しのテキストファイルが表示されますので、登録したい定型文の内容を入力します。
「紙copi」の定型文データは、箱エリアのいちばん上にある箱のなかに「定型文.txt」という名前のテキストファイルで保存されます。このファイルの内容は自動的に[動作設定]-[基本]タブの[定型文.txtの保存先]で指定された場所へバックアップが作成されます。
具体的な定型文の入力・編集方法は、■定型文の編集 をご覧ください。
■定型文の使用方法
- Alt+1キーを押してポップアップメニューを表示します。
- 表示されたメニューから貼り付けたい定型文の項目を選択します。
定型文メニューに表示される内容は、前回定型文の編集操作をおこなった「定型文.txt」ファイルの内容になります(初期状態では箱エリアのいちばん上にある箱のなかの「定型文.txt」の内容です)。
もし前回編集した「定型文.txt」が同じ場所に存在しない状態でポップアップメニューを表示すると、[動作設定]-[基本]タブの[定型文.txtの保存先]で指定された場所にバックアップされていた定型文が表示されます。
前回編集した「定型文.txt」が同じ場所に存在しない状態でポップアップメニューから[定型文の編集]を選択すると、バックアップされていたファイルの内容で「定型文.txt」ファイルが一番上の箱に再作成されます。
※現在箱エリアの一番上にある箱の中に既に「定型文.txt」ファイルが存在し、なおかつそのファイルの更新日時がバックアップされていたファイルと異なる場合には、今後どちらのファイルの内容を定型文データとして利用するかを選択する画面が表示されます。
■定型文の編集
●1行だけの定型文
メールアドレスなどのように1行だけの定型文を登録する場合には、そのまま行の先頭から文章を入力してください。入力された文章がそのまま定型文となります。
1行だけの定型文には名前をつけることができます。
名前をつけたい定型文の文章末尾にタブ文字をひとつ追加して、その後に名前を入力してください。定型文の名前は、Alt+1キーでポップアップした定型文メニューの右側に表示されます。
●複数行の定型文
複数行にわたる文章を定型文として登録する場合には、改行したい部分を「¥n」という単語に置き換え、すべての改行を削除した1行の文章にする必要があります。
具体的な作成手順は以下になります。
※事前に作成しておいた複数行の文章を貼り付けたいときには「任意テキスト機能」も利用できます。
任意テキスト機能では以下の変換操作は不要ですので、頻繁に更新される文章を貼り付けたいときには、こちらをご利用下さい
(「任意テキスト機能」ではTimeFormat式は利用できません)。
- 新しい紙の作成画面から、定型文として登録したい文章を作成します。
- すべての文章の末尾に「¥n」という単語を入力します。
- すべての改行を削除して、1行の文章にします。
- すべての文章を範囲選択後コピーして、「定型文.txt」に貼り付けます。
「¥n」以外にも、「紙copi」の定型文機能では特別な意味を持つ単語が存在します。 以下にそのリストを紹介します。
■定型文中で特別な意味を持つ単語一覧
単語 | 意味 |
---|---|
タブ文字 | 定型文と定型文の名前の区切り |
改行 | 定型文の終了 |
空白行 | ポップアップメニューの区切り線 |
¥n | 定型文中での改行 |
TimeFormat式 | 日時の書式指定(次項参照) |
●TimeFormat式について
[動作設定]-[編集]タブの[日付の挿入]欄には多くの日付の書式が用意されていますが、定型文機能のTimeFormat式を使用すれば、日時や曜日を様々な書式で細かく指定した、自分独自の書式を作成することができます。
TimeFormat式を利用した定型文を作成するには、定型文の先頭に「TimeFormat::」と入力して、日時を挿入したい位置に以下のTimeFormatキーワードを入力します。
■TimeFormatキーワード一覧
種類 | キーワード | 説明 |
---|---|---|
年 | %y | 下2桁の西暦 (00〜99) |
%Y | 4桁の西暦 (1900〜2000) | |
月 | %m | 月(01〜12) |
%b | 月の英語省略名 (Jan,Feb...) | |
%B | 月の英語正式名 (January,February...) | |
曜日 | %w | 曜日の日本語省略名(月,火...) |
%W | 曜日の日本語正式名(月曜日,火曜日...) | |
%a | 曜日の英語省略名 (Mon, Tue...) | |
%A | 曜日の英語正式名 (Monday,Tuesday...) | |
日 | %d | 日(01〜31) |
時 | %H | 24時間表記の時間 (00〜23) |
%I | 12時間表記の時間 (01〜12) | |
%p | 現在のロケールの (AM/PM) | |
分 | %M | 分(00〜59) |
秒 | %S | 秒(00〜59) |
特殊 | %U | 年頭からの週の通し番号(00〜53) |
%j | 年頭からの日数(001〜366) | |
%% | パーセント記号 |
「任意テキスト機能」で事前に作成した文章を貼り付ける
「紙copi」には、事前に作成しておいた文章を好きな位置へ貼り付けるための機能として、「定型文を作成する」 で解説した「定型文機能」のほかに「任意テキスト機能」が用意されています。
任意テキスト機能では、以下の内容をショートカットキーから簡単に「紙copi」もしくは他のソフトの入力画面へ貼り付けることができます。
- 事前に登録されたテキストファイルの内容(最大5つのファイルを登録可能)
- 「紙copi」で最近編集したテキストファイル/HTMLファイルの内容(最大9件)
事前に用意された文章を好きな位置に貼り付けることのできる点では定型文機能と同じですが、複数行の文章を登録する際に改行部分へ"¥n"記号を挿入するなどといった変換操作は不要ですので、貼り付けたい文章が長文で、なおかつ頻繁に修正を行う必要がある内容の場合には、任意テキスト機能を用いた方が便利でしょう(「任意テキスト機能」では「定型文機能」のTimeFormat式は利用できません。ファイルの内容がそのまま貼り付けられます)。
また、最近「紙copi」で編集したテキストファイル/HTMLファイルの内容を貼り付けることもできますので、別のファイルに作成しておいた文章を、そのファイルを開くことなく現在編集しているファイルの好きな位置へ貼り付けることもできます。
■貼り付け候補の設定
任意テキスト機能を利用するには[他]メニューの[動作設定]を選択し、[動作設定]-[編集]タブの[任意テキストの貼り付け]欄より[任意のテキストを貼り付け候補とする]もしくは[テキスト編集履歴(表示ファイルn件)の貼り付け候補とする]をオンにします。
事前に用意しておいたテキストファイルを貼り付け候補として登録したい場合には、[任意のテキストを貼り付け候補とする]をオンにして、[テキストファイル設定]ボタンをクリックします。[ファイル登録]画面が表示されますので、貼り付け候補として表示したいテキストファイルを[参照]ボタンより選択してください。
最近編集した紙を貼り付け候補とする場合には、[テキスト編集履歴(表示ファイルn件)の貼り付け候補とする]をオンにします。[履歴に表示するファイル]欄にてテキストファイル/HTMLファイルを貼り付け候補としてそれぞれ表示するかを指定できます。
最近編集した紙の表示ファイル数は標準で5件となっていますが、[任意のテキストを貼り付け候補とする]をオフにした場合(つまり最近使用した紙のみを貼り付け候補として使用する場合)には表示ファイル数を5件から9件まで指定することができます。
※[任意のテキストを貼り付け候補とする]、[テキスト編集履歴(表示ファイルn件)の貼り付け候補とする]をともにオンにした場合には、最近使用した紙の表示ファイル数は5件に固定されます。
■貼り付け方法
任意テキスト機能を利用してテキストの内容を貼り付けるには、貼り付けたい位置にカレットを置いた状態で Altキーを押しながら2キーを押します(ショートカットキーは[他]メニューの[取り込みの設定]から変更可能です)。
Altキーを押しながら2キーを押すとカレットの位置にポップアップメニューが表示されますので、そのなかから貼り付けたいテキストファイルのファイル名を選択してください。
ポップアップメニューの上部に表示される[最新n:〜]は最近「紙copi」で編集したテキストファイルの名前を示しており、[登録n:〜]は[ファイル登録]画面にて登録したテキストのファイル名を示しています(それぞれ[動作設定]において[テキスト編集履歴最新5件を貼り付け候補とする][任意のテキストを貼り付け候補とする]をオンにする必要があります)。
ポップアップメニューの[任意テキストの設定]を選択することでも[ファイル登録]画面を表示することは可能です。
「予備保存」から編集前の状態に戻す
「紙copi」では編集操作を行うたびに自動的に上書き保存処理が行われますが、それと同時に保存前の状態をバックアップしたファイルも作成されています。そのため、もし誤って重要な部分を削除してしまっても、元に戻すことができます。
もちろん編集中にひとつ前の状態へ戻すことはCtrl+Zキーからも可能ですが、「予備保存」は編集を終了していったん「紙copi」の画面を終了した後でも戻すことができます。
■編集前の状態に戻す方法
- [他]メニューの[予備保存を閲覧]を選択して[予備保存を閲覧]画面を表示します。
- バックアップファイル一覧をマウスでクリックし、編集前の内容を探します。
- [内容をクリップボードにコピー]ボタンをクリックして、編集前の文章をクリップボードにコピーします。
- [テキストをクリップボードにコピーしました]という画面が表示されますので、[閉じる]ボタンをクリックします。
- 新しい紙の作成画面を表示し、[編]メニューの[貼り付け]を選択します。
[予備保存を閲覧]画面左下には「表示文字コード」として各バックアップファイルの文字コードが自動反映されて表示されます。もしこの自動判定された文字コードが正しくない場合には右下の文字コード指定リストボックスから正しい文字コードを指定してください。
※[動作設定]-[高度]タブの[新規ファイル作成時の文字コード(標準文字コード)]欄で指定された標準文字コードとは異なる文字コードのバックアップファイルから復元する場合には、上記貼り付け操作後に、[紙]メニューの[文字コード変換]にて正しい文字コードへ変換してください。
[予備保存を閲覧]画面で、[履歴を全て削除]ボタンをクリックすると、現在保存されているすべてのバックアップファイルが削除されます。
バックアップファイルは作成後30日経過してもアクセスがない場合には、自動的に削除されます。
なお、内容を書き換えてはいけない紙の場合には、[紙]メニューから[書き込みを禁止]を選択してください。一切の編集操作がその紙ではできなくなり、閲覧だけが可能となります。ただし、[書き込みを禁止]設定は、その紙のファイル属性を「書き込み禁止」に変更するものですので、ほかのソフトから開いた場合でも変更ができなくなります。ほかのソフトでも同じ紙を編集する場合には、終了時に[書き込みを禁止]を解除しておいてください。
Dropboxで箱を同期する
「紙copi」の箱データは初期設定で「ドキュメント」フォルダ内の「Kami Data」フォルダに保存されますが、オンラインストレージサービスのDropboxをお使いの場合には、箱の保存先フォルダとしてDropbox内を指定することができます。
Dropboxへ保存したデータはDropboxの自動同期機能によりお使いのパソコンの中だけでなくDropboxのサーバーにも保存されますので、「紙copi」をインストールしていないほかのパソコンやスマートフォン・タブレット端末などからもDropboxを経由して利用することができます。
すべての箱ではなく個別の箱ごとにDropboxの同期対象にするかを設定できますので、ほかの方と共有したい箱やスマートフォンからも使用したい箱のみをDropboxの同期対象に設定して、そのほかの箱は「Kami Data」フォルダ内で管理するといった使い方ができます。
※Dropboxへ箱を保存するためには、お使いのパソコンにWindows版Dropboxクライアントソフトがあらかじめインストールされている必要があります。
■箱の保存先をDropboxにする方法
- 箱エリアでDropboxに保存したい箱アイコンを右クリックします。
- ポップアップメニューから[Dropboxの同期対象にする]をクリックします。
- [箱の容量]と[移動先フォルダ]を確認して[OK]ボタンをクリックします。
Dropbox連携が有効になった箱のデータは「紙copi」のデータ保存先フォルダから、Dropboxのデータ保存先フォルダへと移動されます。
箱のデータサイズが大きい場合には、移動に時間がかかることもあります。
Dropbox連携を解除したい場合には、上記操作を再びおこなって[Dropboxの同期対象にする]をオフにします。
オフにすると、Dropboxに保存していたフォルダを「紙copi」のデータ保存先フォルダ(初期設定で「ドキュメント」フォルダ内の「Kami Data」フォルダ)へ移動してもいいか確認するダイアログが表示されますので、確認後[OK]ボタンをクリックしてください。
データをDropboxに残したまま紙copiの箱登録のみを解除したい場合には、箱の削除をおこなってください。
なお、Dropbox連携機能が有効な箱では「自由配列」でのファイル並び替えはできません。「更新日順」「見出し順」での表示となります(初期状態では「更新日順」が選択されています)。
また複数PCにて同じ箱を共有している場合でも「重要度」情報はほかのPCへは反映されません。
「外部連携」機能でほかのソフトと連携する
「紙copi」にはテキストファイルやHTMLファイル、MS Officeファイルなどの編集機能が搭載されていますが、ほかのソフトを使って高度な編集操作を行いたいときもあるでしょう。
そのようなときのために、「紙copi」には外部のプログラムと容易に連携するための「外部連携」機能が用意されています。
「外部連携機能」を使用すれば、「紙copi」で表示中のファイルのパス情報を外部プログラムに送付し、そのファイルを開いた状態で外部プログラムを呼び出すといったことができます。
また表示中ファイルのパス情報のほかに、現在開いている箱のパス情報や取り込みもとURL情報をコマンドラインオプション付きで外部プログラムへ送付することもできますので、多様な外部プログラムとの連携が可能です。
■外部プログラムの登録方法
- [他]メニューの[外部連携]から[外部連携の設定]を選択します。
- [新規登録]ボタンをクリックします。
- [外部連携の詳細設定]画面で[登録タイトル名][アプリケーションへのパス][引き渡しデータ]欄を指定し、[OK]ボタンを押します
(各項目の詳細は [外部連携の詳細設定]画面解説 を参照してください)。
■外部連携の利用方法
- ほかプログラムへ渡したいファイルや箱を開きます。
- F7キーもしくは[他]メニューの[外部連携]から利用したい外部連携のタイトルを選択します。
既存の登録項目を変更する場合には、[外部連携の設定]画面で変更対象の項目を選択してから[設定変更]ボタンを押します。[外部連携の詳細設定]画面が表示されますので、設定内容を変更してください。
既存の登録項目を削除する場合には、[外部連携の設定]画面で削除対象の項目を選択してから[削除]ボタンを押します。
■[外部連携の詳細設定]画面解説
- 登録タイトル
- 任意のタイトル名を指定します。
※入力必須項目です。 - アプリケーションのパス
- 連携するソフトのパスを指定します。[参照]ボタンより連携するソフトの実行ファイルを選択してください。
※入力必須項目です。 - 引き渡しデータ
- 「紙copi」から外部アプリケーションへ引き渡すデータを選択します
(詳細は [引き渡しデータ]情報 を参照してください)。 - 上級者向けの設定を使う
- コマンドラインオプションを指定する場合にオンにします。
- コマンドオプション
- コマンドラインを指定します
(連携ソフトによって指定された情報を入力してください)。 - 起動テスト
- 指定したコマンドラインオプションでソフトの起動を行います。設定内容が正しいか確認するときに使用します。
■[引き渡しデータ]情報
[外部連携の詳細設定]画面の[引き渡しデータ]には、以下の4項目が用意されています。
各項目を指定した際に外部ソフトへ送られる情報は以下になります。
- ソフトをそのまま起動(推奨)
- 指定した外部ソフトを単独起動するときに指定します。
ファイルのパス情報などは送付されませんので、ソフト起動ランチャーとして使用する際に指定してください。 - 連携:今開いているテキストへのパス
- 現在「紙copi」で表示しているファイルのパス情報を送付します。
送付データ名:KAMI_NOW_PATH - 連携:今開いているHTMLの取込元URL
- 現在「紙copi」で表示しているWebページから取り込んだHTMLファイルの、取り込み元URL情報を送付します。
送付データ名:KAMI_NOW_HTML_GET_URL - 連携:今開いている箱のパス
- 現在開いている箱のパス情報を送付します。
送付データ名:KAMI_NOW_BOX_PATH
「見出しリンク」で同じ箱内のファイルを素早く開く
HTMLファイルにはほかのファイルへの移動を可能にするハイパーリンクを設定することができ、インターネット上のWebページなどはこの仕組みを利用して相互に結びついています。
「紙copi」には、このHTMLファイルのハイパーリンクのように、テキストファイルから同じ箱内にある別のファイルへ、マウスのダブルクリックで直接移動することのできる「見出しリンク」機能が搭載されています。
Ctrl+Uキーによる直前に開いていた紙を簡単に開く機能(詳細)と併用すれば、複数のファイルを自由に行き来することができます。
■見出しリンク機能の使用方法
- [他]メニューの[動作設定]-[編集]タブにて[見出しリンク機能を使用する]項目をオンにします。
- 同じ箱内にある別ファイルのファイル名をテキストファイルに記入します(拡張子は不要です)。
- ファイル名部分が自動的にハイパーリンクとして下線表示されますので、マウスでダブルクリックします。
ファイルの名前を入力すれば自動的にハイパーリンクになりますので、「この続きはファイル2へ。」などのように、自然な文章で別ファイルへのリンクを設定することができます(この場合「ファイル2」が別ファイルのファイル名と仮定しています)。
テキストファイルにほかのファイルやフォルダをリンクする
「紙copi」には、テキストファイルへほかのファイルやフォルダをリンクする機能が搭載されています。
複数のファイルやフォルダをリンクすることができ、「紙copi」の箱に登録していないフォルダ内のファイルもリンクすることができます。リンクされたファイルやフォルダは、テキストファイルの横にある[ファイルリンク]タブへアイコンとともに表示されますので、あるテーマに関連する情報を分かりやすくまとめることができます。もちろん、リンクされたファイルやフォルダを直接開くことも可能です。
■ほかのファイルをリンクする方法
- リンク先となるテキストファイルを「紙copi」で表示します。
- リンクしたいファイルやフォルダのアイコンを、「紙copi」の本文表示領域へドラッグ&ドロップします。
- ポップアップメニューが表示されますので、[この紙にリンクする]を選択します。
ファイルやフォルダがリンクされると、そのファイルの一覧リストでのファイルアイコンに赤い印が付与され、本文表示領域右側に[ファイルリンク]タブが表示されるようになります。
リンクしたファイルを開きたい場合には、この[ファイルリンク]タブをクリックし、目的のファイルをダブルクリックします(ファイルのアイコン上で右クリックし、ポップアップメニューより[ファイルを開く]からでも可能です)。
リンクファイルを削除したい場合には、[ファイルリンク]タブ内のファイルアイコンを選択後、Deleteキーを押してください(ファイルのアイコン上で右クリックし、ポップアップメニューより[削除]からでも可能です)。
「紙copi」にてリンクを削除しても、リンクされたファイル本体が削除されることはありません。
展開した[ファイルリンク]タブを閉じたい場合には、タブの右上にマウスカーソルを移動し、表示された「×」印をクリックします。
[ファイルリンク]タブは初期状態では本文表示領域の右側に表示されますが、[他]メニューの[ファイルリンク]-[右に表示][下に表示]より表示位置を選択することができます。
なお、ファイルリンク情報は、テキストファイルの末尾にリンクされたファイルやフォルダのフルパス情報を記録することで保持しています。そのため、このフルパス情報を削除してしまうとリンクを維持することができませんので、テキストファイルの編集時にはフルパス情報を誤って消去しないようにしてください。
また、リンクされたファイルやフォルダのファイル内容をリンク先のテキストファイルへ統合する機能ではありませんので、リンクされたファイル本体が存在しなくなった場合、保存場所・ファイル名が変更された場合には、リンクファイルを開くことはできなくなります。リンクされたファイルが見つからない場合には、[ファイルリンク]タブでのアイコンが「?」マークへと変更されますので、この場合には、一旦リンクファイルを削除してから、再度リンクしてください。
※リンク元ファイルとリンク先ファイルの文字コードが異なる場合、リンク先ファイルのパス情報を正常に記録できないために、ファイルリンクが無効になることがあります(日本語用文字コードのShift_JISファイルへ中国語ファイル名の別ファイルをリンクした場合など)。多様な言語のファイルをリンクしたい場合には、文字コード設定は初期設定のUTF-のままお使い頂くことをお勧めします。
ファイルの文字コードを変換する
「紙copi」で作成するファイルの文字コードは[動作設定]-[高度な設定]タブ内の[新規ファイル作成時の文字コード(標準文字コード)]欄で指定された文字コードになります(初期設定は「UTF-8」です)。既に作成済みのファイルをほかの文字コードへ変換するには、以下の操作を行います。
■ファイルの文字コードを変換する方法
- 変換するファイルを表示する。
- [紙]メニューの[文字コード変換]にて、任意の文字コードを選択する。
- 確認ダイアログで[はい]を選択する。
なお、文字コードの変換操作は、ファイルの文字コードを変更後上書き保存を行いますので、不正な文字コードを指定した場合には文字化けした状態へ更新される可能性があります。変換操作実行前に文字コード指定再読込を行い、変換を希望する文字コードで正常に表示されることを確認してから操作することをお勧めします。
もし不正な状態へと変換されてしまった場合には、[他]メニューの[予備保存を閲覧]より変換前のバックアップファイルを確認し、「「予備保存」から編集前の状態に戻す」を参照して復帰操作を行ってください。
ファイルの文字コードを指定して再読込する
ファイルの表示文字コードをほかの文字コードへ変更して再読込することができます。
文字コード変換機能では変換と同時にファイル自体の文字コードを変更して上書き保存しますが、文字コード指定再読込機能ではファイル自体の文字コードは変更せずに、ファイル表示に用いる文字コードを他の文字コードに切り替えて再読込します。
■ファイルの文字コードを指定して再読込する方法
- [紙]メニューの[文字コード指定再読込]にて、任意の文字コードを選択する。
- 確認ダイアログで[はい]を選択する。
なお、文字コード指定再読込では再読込操作実行のみではファイル自体の文字コードは変更されませんが、再読込後に文字入力などの編集操作を実行すると、その時点で表示している文字コードでの保存となります。